研究内容

研究開発のスコープ

本研究室では、より快適で健康な生活を支える目的として、ウェアラブル情報と環境情報を統合化した次世代ウェルビーイング支援システム(デバイスとソフトウェア)の開発を目指して、情報テクノロジーに関する研究開発を行っている。最近無線通信ネットワークの普及とブロードバンド化・高速化や、スマート家電と出現により、スマートフォンが欠かせないマルチメディアデバイスになった。その性能をさらに伸ばすことから始め、将来のマルチメディアデバイスの構想を目指したい。
人間情報、即ち人間が有する情報(体調、行動、感情など)と生活している環境(家、オフィス、車など)が有する情報(空調、照明など)を統合して取り扱うことによって、より快適な生活環境と社会環境との調和向上に貢献できる。そのため、まずウェアラブル端末を用いて人間体が発信している信号をセンシングする。そして、信号処理や、人工知能技術を駆使して、その状態を自動予測し、伝達、可視化、表示、モニター、管理を行う。最後に、無線通信技術を用いて、周辺環境(空調・照明システム、車両システム)の情報を考慮することで、日常生活の行動変容(楽しく、快適で健康な生活の維持する)を支援するためのフィードバック起動(指令、推薦、表示)を行う。
大学院修了までの3年計画で、大きく分けて、「センシング」「情報分析」「フィードバック」の三つのステップを総合的に行うハードとソフトで構成されるシステムの研究開発を行う。

研究室概要


研究内容を簡単に紹介すると、主に活動と状態センシング班と行動変容フィードバック班で分けている。センシング班では、人間の生体情報から心身(行動、感情など)の状態を推定し、状態改善のためのフィードバックシステムの開発を目指している。フィードバック班では小型・ウェアラブルデバイスを新に作ったり、改良したりして、日常生活(家事など)および、習い事(芸道など)をより楽しく、より上手になれるようなインタラクションシステムを開発している。
既に開発実績があり試行錯誤が好きな人、まだなにもできないけど以下の研究分野に興味があり元気とやる気で負けない人は大歓迎です。

活動と状態センシング班

  • ウェアラブル端末だけでスポーツのスキル向上を支援するシステム
    ・サッカー、ボクシング、テニス動作自動定量化と上達支援システム
    ・ジム運動、体幹トレーニング、ヨガモニタリングとフィードバックシステム
  • 人間環境情報に基づく熱中症対策ウェアラブルICTシステム
  • ウェアラブルセンサとIoTデバイスを用いた健康的な食習慣支援システム
  • 勉強/仕事中の集中、ストレス、睡眠・仮眠度合などの推定と行動変容システム>
  • カーナビ対話システムの最適化(自動車メーカーとの共同研究)

行動変容フィードバック班

  • X-Reality(AR/MR/VR)とウェアラブル端末による技能取得支援:より上手になる
    ・芸道(華道、香道、茶道)体験システム
    ・料理支援システム
  • イージー家事:面倒なことを楽しくさせる(掃除、料理)
    ・掃除エンターテインメントシステム ・レシピ動画自動同期システム
  • 五感行動変容:知らないうちに行動が変わる(香り、可視化など)
    ・電子回路などハードウェアで新しいウェアラブル端末・アクセサリ
    ・スマートフォン・スマートウォッチ・スマートグラスアプリ
overview of lab's research topics

卒業・修士・博士 論文 (+東大)/ Graduation Thesis (+U.Tokyo)

博士論文 / doctor thesis:1 (1)

修士論文 / master thesis:26 (8)

卒業論文 / bachelor thesis:110 (5)

様々な研究事例動画 / Research topics example video

利用可能なデバイス、装置、設備

ウェアラブルセンサ、ウェアエアブルデバイスはもちろん、高性能モーションキャプチャーシステムおよび、ドライビングシミュレータも備えている。具体的に装置(一部)の写真チェック!

これまでの共同研究先事例